オレオレ詐欺が出始めた頃の話を一つ
ある日の午後、母が一人の時に家の電話が鳴った
ディスプレイを見ても知らない番号だが、いちおう電話に出た母
母「もしもし」
?「ケー番(携帯番号の略?)変わったんだけど」
のっけから噛み合わない会話だが、母は禁断の言葉を言ってしまった
母「あ、カズ?(※仮名。私の弟の名前)」
カズ?「うん、そう。カズ」
母「あんた声変ねー」
カズ?「あー…風邪ひいたからかな」
母「駄目じゃない、一人暮らしだからってだらしない生活してたら(以下十数分に渡る説教)」
カズ?「と、とりあえず今日は番号変わったってこと伝えたかっただけだから。じゃっ!」
まだ説教する気満々だった母は、問答無用に切られて少々不満だったらしい
電話が駄目ならメールだわー、と母は自分の携帯を開いてから気づいた
携帯電話の番号が変わったら、Eメールアドレスはどうなるのだろうかと
だが、ちょっとやそっとの疑問で立ち止まる母親ではない
「件名:こんにちは 本文:携帯の番号が変わっても、メールが送れるかどうか試しています」
こんな感じでメールを書き、送信
昔の軽のオープンカーに持ってる。余裕ができた今、お金をかけて大切にしている。憧れてた女の子をドライブに誘い出すことに成功したので、彼女との待ち合わせ場所まで行くと!?
昼間はそれなりに穏やかで、トメの生前のお話とか聞きながら懇談ムードだった。そこで味を占めたのかお酒が入って調子に乗ったのか、セクハラウトが娘に衝撃発言!?→夫は硬直、私ブチギレ
義姉の娘が結婚することに。すると義兄嫁から「揃って洋服で行こう」ってメールしてきたんだが・・・
弟が友達と野球してるのを保護者として見守ってたら弟たちが野球止めて1点を見てざわつきだした。
コトメは愛想も良くて、会えばいつも私を褒めてくれる。コトメ「こんな弟と結婚してくれて本当にありがとう、何かあったらすぐに言って!」みたいな感なんだが→なんか違和感で・・・
昔の軽のオープンカーに持ってる。余裕ができた今、お金をかけて大切にしている。憧れてた女の子をドライブに誘い出すことに成功したので、彼女との待ち合わせ場所まで行くと!?
5年前に離婚した男の両親が実家に来た。来た理由は「息子と再婚汁!大トメの介護汁!同居汁!」記入済の婚姻届を出す元ウトメ→紙を受け取り奴らの目の前でwwwww
婚約者が私に黙って〇〇していた。冷めたというより怖くなり、婚約解消したら相手親が「訴える」と言ってきてるんだが・・・
友人A子を泊めたら大変なことになった→朝目が覚めると、A子がニヤニヤして私を見下してる→私「あれ?首が髪が...え、なにこれ?」A「ざまぁwww...
「あんた達はしっかりしてるから大丈夫。でも兄は…」夫は2人兄弟の弟。努力家の夫に対し義兄は貯蓄もない人。義母をうちで介護をし仲は悪くないが、あの日の言葉でもう無理かも。
また今年も暑がりVS寒がりの不毛な戦いが始まる時期になったな…
パチ屋のトイレで手を洗わず出ていく人に聞いて欲しい事がある他
【朗報】ミャクミャクさん、ついに国民的キャラに昇格wwwwww他
そのメールを送った直後、普段は面倒がって電話もメールもほとんどしてこない弟から母の携帯電話に着信が
カズ「お母さん、さっきのメールってどういう意味?」
母「あ、あれ? あんた、前の番号ってどういうこと?」
お互いに「どういうこと??」となっていたが、母が詳細を話すと、弟は「それ、オレオレ詐欺だから! たぶんお金を振り込めーとかいう電話がかかってくるけど、絶対に振り込んじゃ駄目だから!」と焦った声
母もようやくそこで事態に気づき、弟に改めて質問した
母「あんた、風邪はひいてない?」
カズ「ひいてないよ。まだ仕事中だから切るね。じゃあね」
やはり早々に切られたらしいww
仕事を終えて帰宅した私に事の顛末を語り、二人で今後の対策(作戦?)について話し合った
ついでに今日かかってきた電話は「オレオレだよ」と設定
予想通りに電話が鳴った
ナンバーディスプレイには「オレオレだよ」・・・ではなく違う番号
だが、母は出た
母「もしもし?」
カズ?「あ、カズだよ。お母さん、あのさ・・・いきなりで悪いんだけど、実は会社のお金を使いこんで」
母「会社のお金? あんた、会社のお金に手を出せるような仕事なんてしてないでしょ?」
カズ?「あ・・・その、知り合いと一緒に副業で浄水器を売ってて、それで損失を出しちゃって」
母「で?」
カズ?「だから、言いにくいんだけど、お金をちょっと貸してくれないかな?」
母「(深呼吸)あのさ」
カズ?「うん」
母「お母さん、昔から教えてたよね。悪いことをしたら、ちゃんと謝りなさいって」
カズ?「でも」
母「会社のお金を使って、それをどうしてお母さんに穴埋めを頼むの? 正直に会社の人に謝らなきゃ駄目でしょ」
カズ?「・・・」
母のターンは続く
母「あのさ、あんたも覚えているでしょ。○○くん(※警察官やってる母の従兄。実在します)」
カズ?「えーっと・・・」
母「お母さんの従兄だよ。今、××警察で働いているらしいから、一緒に行こう」
カズ?「俺に警察に捕まれって言うつもり!?」
母「当然でしょ!!(怒鳴り声)そんな悪いことして、誤魔化して、それからどうするのよ! 誤魔化したことがバレたら、余計に罪は重くなるのよ! 他の誰が知らなくたって、お母さんはもう知っちゃっているの!」
既に退職してしまったが、小学校教師を長年務めた母の弁は恐ろしいくらいに立つ
カズ?「・・・もういい」
母「は?」
カズ?「もういい! もうお母さんには頼らない!」
ガチャリと乱暴に切れた電話をしばらく眺めてから、母はおもむろにディスプレイに表示された番号もメモして、2つの番号を警察に通報
その日、どうなったかとハラハラしながら帰宅した私に、母は修羅場もどきを身振り手振りつきで再現してくれた
でも、最後にぽつりと
「あんなことする人、いるんだね・・・。私は本当のお母さんじゃなかったけど、あの人の本当のお母さんは辛いだろうね」
と呟いた母の心は、相当な修羅場だったんだろうなと思った
その後、我が家で「副業は浄水器販売ww」がブームになったのは言うまでもない
ちなみに作戦(?)とは母の従兄のことを出す、という非常にしょぼい作戦のみ
説教するなんて全然考えてなかったのに、母は思わずやってしまったらしい
「あんなこと言われたら頭に来ちゃってさ」と笑ってたけどね
名前を引き出せたことで油断したのか、違う番号の携帯でかけてくるようなオレオレ詐欺犯がどうなったかは全く知りません
そういうことやってる奴がいてもおかしくはないな
公立なんだよね
色んな教え子がいたよ
一人や二人じゃきかないよな。
犯罪者いっぱい。
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